全体で共有するルール
会社全体に効くこと。方針や、どのブランドも頼る知識。
いちばん広い範囲
設計の出発点
画面でボタンを隠す、規約で禁じる、レビューで気づく——どれも守りの仕組みではありません。OS iXanagi では、依頼が必ず通る 1 本の道に関所を置き、そこを通らずには何も起きないようにしています。
全体像
人が使う画面、API、AI のチャット、自動化、外部の AI ツール。どこから来た依頼も同じ Kernel を通り、登録された操作だけを実行します。その下では、App は 1 つの共有された意味の層を見るレンズで、コネクタは外とのやりとりを運ぶだけです。

1 つの依頼が通る道
誰が頼んだかは、依頼の中身ではなく、ログインと検証済みの所属から決めます。判定できない関所は、依頼を通しません。

どの会社として動くかは、検証済みの所属から決めます。依頼の中に別の会社名を書いても、何も変わりません。
持ち主でないブランドやサイトへの依頼には「見つからない」(404)と答えます。自分のデータで権限が足りないだけなら、別の答え(403)です。
必要な権限は操作の側に置くので、画面から呼んでも、API からでも、AI からでも、判定は同じです。
関所が判定に必要なデータを読めないときは、依頼を止めます(503)。分からないことを「許可」として扱いません。
AI の統治
AI が使えるのは、人と同じ登録された操作だけです。AI 専用の裏口はありません。操作ごとに、何をする操作か(読む・内部に書く・外に送る・公開する・お金を動かす・削除する・鍵を発行する・裁定する)が宣言されていて、AI の経路ではそれに応じて扱いが変わります。

読む・内部に書くは、頼んだ人の権限で行い、内部の編集は前の版が残ります。外に送る・公開する・お金を動かす・削除するは、人の承認か、人が範囲・予算・期限を決めて任せた範囲(AI への委任)でだけ起きます。鍵の発行は AI にはできず、裁定は人が行います。委任を与えられるのは人だけで、範囲・予算・期限のどれかを超えれば止まります。承認されたあとに処理を動かすのは AI ではなく、決まった手順のコードです。
データの守り方
どれも「気をつけます」ではなく、データの持ち方そのものです。
共有の意味の層
商品・顧客・知識・戦略といった意味は、すべての App が共有する 1 つの層にあり、App ごとにコピーしません。App をアクティブにするのは、もともとある意味の上にレンズを加えること。会社でアクティブにすると、どのブランドの意味の上でも働きます。だから、ある App で起きた変化は、ほかの App にも効いてきます。AI が読む知識もこの層から 1 つの継ぎ目を通って渡され、検索のための意味の計算は OS iXanagi の環境の中で行います。
会社全体に効くこと。方針や、どのブランドも頼る知識。
いちばん広い範囲
そのブランドが知っていること、誰に届けるか、どう立つか。アドオンをアクティブにするのも、コネクタをつなぐのも、ブランドごとです。
ブランドどうしは混ざらない
1 つのブランドのウェブサイトの構造。1 ブランドに 1 サイトです。
いちばん狭い範囲
学習ではなく、索引化
AI にメールや記事を使わせる方法は 2 つあります。学習(ファインチューニング)と、索引化です。OS iXanagi は索引化だけを使います。切り替えて、違いを見比べてください。

学習(ファインチューニング)は、文章をモデルの重みに溶かし込みます。一度溶かすと、返事を取り出すことはできません。古くなっても消せず、どの文がどの人の情報だったかも分からなくなります。モデルそのものが変わってしまうからです。
索引に入るのは、宛名の名前・メールアドレス・電話番号などを伏せた断片です。伏せきれない文は入れません。入らなかった数は、数えて出します。
埋め込みモデルが、1 つの断片を 384 個の数の並びに変えます。「動かない」と「起動しません」は違う言葉ですが、近い座標に置かれます。
新しい質問を同じ座標に変え、近い順に取り出します。近さは数字で出るので、下書きの根拠に「どれくらい近いか」が並びます。
モデルそのものは変えていないので、返事を索引から外せます。本人から消去を求められたときは、その人の返事の分だけ外れます。
拡張の構造
どれも差し込む場所が決まっているので、Kernel に手を入れずに足せます。新しい App は「何を宣言するか」で共通の層に乗り、上で見た関所はそのまま効きます。
Knowledge・Website・Commerce など。会社でアクティブにすると、どのブランドの意味の上でも働きます。宣言するのは、範囲の種類・操作・扱うオブジェクト。
決済リンク・LINE 販売・音声取り込みなど、必要な能力をブランドごとに足します。能力はデータとして登録され、組み合わせて使います。
LINE・メール・決済など。自分では意味を持たず、届いた会話は商談や問い合わせとして App に着地します。アクティブにするのは 2 段——会社の契約と、ブランドの接続。
App の足し方
範囲の種類(会社・ブランド・サイト)と、操作の名前の置き場所。ここから範囲の持ち主の確認が効きます。
それぞれに入力の形と、何をする操作か(読む・内部に書く・外に送る・公開する・お金を動かす・削除する・鍵を発行する・裁定する)を付け、必要な権限を宣言します。
その仕事が何から来たか、効果を何で測るか。結果が知識へ還ってくるようにします。
会社でアクティブにするだけ。何もコピーしません。意味はもうそこにあります。
確かめ方
主張している守りは、リリースの前に機械の検査で確かめます。検査そのものも、守る対象をわざと壊して赤くなることを確かめてから使います。持っていない守りを、持っているとは書きません。
監査ゲート
ゲートは、決まりが破られていると失敗で終わる検査のスクリプトです。書いてあっても誰も確かめない決まりは守られません。だから、主張している守りには、それを確かめるゲートを置いています。
積み上げてきたもの
2026 年 10 月時点で、ソースコードとその履歴から数えました。コードの行数は、コメントと空行を含みます。
を超えるコード。PHP・JavaScript・SQL など。
の変更。2026 年 4 月から。
の監査ゲート。リリースのたびに全部を通します。
ほかの数字
2026 年 10 月時点の数字です。
コードが外の PHP ライブラリに頼っているのは、決済(Stripe)・メールの送信・届いたメールの読み取り・Google との接続・PDF の作成・パスキーでのログインだけです。Web フレームワークや ORM(データベースを扱う汎用の仕組み)は使わず、Kernel・データ層・権限・ワークフローは自前で書いています。
わざと決まりを破って、ゲートが赤くなるかを確かめる試験。64 本のゲートに対して。
ゲートの試験ではなく、日々の開発でゲートが実際に赤くなり、問題のある変更を止めた回数です(2026 年 9 月 22 日から 41 回)。止めたぶんは、世に出る前に直っています。
どれも入力の形と、何をする操作か(読む・内部に書く・送る・公開する…)を持ち、データを変えるときはここを通ります。開発環境で有効なもの。
管理画面に出るボタン・見出し・メッセージを、日本語と英語の対にして辞書に持っています。だから、どちらの言語でも同じ画面が使えます。片方の言語にしかない言葉は、機械の検査で止まります。
どれも版を持ち、改訂の履歴を残しています。そのうち 66 件は、それを確かめるゲートと結び付けています。開発環境で有効なもの。
作り方
コミットのおよそ 4 件に 3 件(4,375 件のうち 3,299 件)には、AI(Claude)が共同作者として記録されています。記録の無いコミットにも、AI の手が入ったものがあります。だからこそ時間をかけてきたのは、速く書くことより、誰が書いたものでも毎回確かめる仕組み——上で見たゲートと試験——のほうです。
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